しっぷうどとうのにゅうすかいせつ? ・・・テレビ、新聞、雑誌等をネタに、独自の視点(?)で、考察します。
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コガネモチ
自己紹介
昭和30年代生まれ。都内在住のフリーライター/エディター。
NINJA ANALYZE
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2013年04月27日の毎日jp(毎日新聞紙面では28日の朝刊か?)は、『ネット世代向けイベント:各党がアピール 首相は戦車に』と題し、以下のように報じています。
(要約)
「ニコニコ動画」は4月27日、幕張メッセでイベントを開いた。自民党、民主党、日本維新の会、共産党がブースを出展。夏の参院選でネット選挙が解禁されるため、「ネット世代」に競ってアピールした。
安倍首相は、陸海空自と在日米陸軍のブースを訪れ、「戦車がありますが、乗られますか」と水を向けられると「乗ろうか」と応じ、陸自の最新型戦車「10式戦車」に乗った。迷彩服の上着とヘルメットを着けて戦車の砲手席に立ち、カメラや携帯電話を構えるコスプレ姿の客らに笑顔で手を挙げて応えた。首相は自衛隊最高指揮官だが、戦車に乗るのは異例。

《記事はこちら》
安倍首相・戦車

成り行きというかハプニングを装っていますが、しっかり事前に計画されたことでしょう。
それにしても、“わかりやす過ぎる”パフォーマンスですね。
“発言”以上にこうした“写真”は、インパクトがあるし、一人歩きすることでしょう。
昨今の安倍首相の言動に対しては、 中韓のみならず、アメリカからも右傾化を懸念する声が聴こえてきます。そうした現状を当然意識したうえでの、このパフォーマンスだと思うんです。
つまり、挑発行為ですね。そりゃ確かに、閣僚の靖国参拝に対し大統領が直々に批判する韓国もどうかとは思います(閣僚の靖国参拝の是非は置いとくとして)。だけど、その挑発に挑発で返してどうするの? それではエスカレートするばかりでしょう。
国内事情に目を向ければ、夏には参院選も控えてますから、こういうことをやって選挙で圧勝すれば、すべて国民のコンセンサスが得られた...って話になりますよね。
そうやって、既成事実をひとつひとつ積み重ねていく魂胆でしょう。
極論すれば、今の日本はワイマール憲法の下で民主的にヒトラー政権が誕生した約80年前のドイツの状況に重なって見える部分さえあります。
(もちろん、安倍晋三という男にヒトラーほどの“才覚”があるとは思っていませんが、油断禁物です)



この映像に対し書き込まれたコメントは、以下のようにほとんどが好意的なもの。
『かっけぇ!』
『一発だけなら誤射で済むんだから砲塔をちょこっと民巣か共産に向けてどーんてのも悪く無い気がす­る』
『やべ~!安倍総理がロトの戦士に見えた。ドラクエ2の。』
『これ、すごい映像だな。戦後歴代総理で戦車に乗ってる人みたこと­ないぞ?w というか、かっこいい、国民の生命と財産を守るというパフォーマ­ンスにはもってこいだと思う。』
『10年前なら朝日と毎日が「軍靴の足音ニダぁぁぁぁ!」などと1­カ月くらいキチガイにようになって喚き散らす出来事だな』
『ジークハイル!ジークハイル!ハイルアベ!』
『あっちゃんカッコいい!』
『ぐは!ステキ過ぎる』
『凄いな…とてもオタクの祭典には見えんw』
『すごい!10式戦車に安倍総理大臣!!!』


おいおい、若者、大丈夫か!?と思い、ツイッターを覗いていると、
『戦争したいのか??戦車に乗る安倍首相』
『これはやり過ぎじゃないかなあ。いろいろと緊張してるし、誤解も生まれやすい時なんだから。』
『恥ずかしい~!幼稚すぎる首相は戦争ごっこか。』
『安部首相が戦車に乗って嬉しそうに笑っている写真が公開された。自民党政権がこの国をどういう方向へ導こうとしているのか、注意深く見ていく必要がある』
『ルビコン川を渡ったね、この人。』
『彼への風向きが悪くなった時に、この写真は繰り返し使われるぞ。こういう脇の甘さは治らんのだな。』
『戦争したいなら日本から出てってくれ。いや地球から。はずかしい。』


等々、7対3くらいの割合で、否定的な意見のほうが目立っていて、ちょっと安心しました。

また、海外メディアの反応はどうでしょうか。
2009年2月からニューヨーク・タイムズ東京支局長を務めるマーティン・ファクラー氏は、Is that Michael Dukakis on that tank? No, it's Japanese PM Abe Shinzo! とツイート。
(ちなみに、“Michael Dukakis on that tank”とは、米国の政治家デュカキスが軟弱イメージ払しょくを狙い、戦車に乗せてもらってくるくる走り回るさまが放送され、その間抜けなその映像をブッシュ陣営が繰り返し使い、「この人物が米軍の最高司令官にふさわしいでしょうか」と失笑を買った事件を指している)
ツイートだけでは何のことだか分かりにくいですが、痛烈な皮肉ということでしょう。

そして、このイベントの2日目。
石破茂自民党幹事長と三原じゅん子自民党参議院議員

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