未曾有の大災害に見舞われ、国民の政治への関心も高まり、これほど盛り上がる選挙は久々だろう….そんな思いとは裏腹に、前回の衆院選を10ポイントも下回る59.31%という、低投票率でした。これは戦後最低だそうで、期日前投票制度で投票しやすくなった点を差し引けば、空前の低投票率と言えるのではないでしょうか。
ただ、この低投票率に対しては実感と大きくかけ離れていると、疑問を持つ声も大く聞かれます。
実際、東京渋谷区の某投票所では、昼前から暗くなるまで終始数百人の行列ができ、投票まで30分を要す大賑わいでした。この十年、この投票所に外まで行列ができたことはなく、都知事選と同日だったことを差し引いても、むしろ空前の高投票率を予感させる光景でした。とても不思議です。
低かった原因については、色々言われてますが、読売新聞は、以下のような見方を紹介してます。
○公示直前まで複数の政党が乱立し、争点が見えにくかった。
○師走選挙+(地域によっては)降雪などが影響し、投票所に向かう足が遠のいた。…まあ、寒いと外に出たくないですよね。ただ、政党乱立はどうでしょうか。自民、民主、公明、共産、社民といったお馴染みの政党は存在してるわけですからね、それが低投票率の原因とは考えにくいです。
また、産経新聞は、総務省幹部の
○話題性の高かった前回、前々回の反動ではないか。忙しい年末だったのも一因。との見解を紹介しています。
…たしかに前回は、歴史的な政権交代なるか!という分かりやすい話題性がありました。それに比べると、早い時期からマスコミの世論調査で自民圧勝予想が伝えられ、「行っても無駄」的な空気が広まったのかも知れません。
東京新聞は、独自にそんな分析をしてるようなので紹介しておきます。
○「民主に失望したが、自民への期待も回復していない」という思いが国民の間に広がっていた。メディアの情勢調査で自民党の優位が報じられたため「投票してもしなくても情勢は変わらない」と投票を見合わせる有権者も増えたもようだ。…この分析がどのような根拠に基いているのか不明ですが、「そうかも知れない」と思わせるものはありますね。
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