しっぷうどとうのにゅうすかいせつ? ・・・テレビ、新聞、雑誌等をネタに、独自の視点(?)で、考察します。
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コガネモチ
自己紹介
昭和30年代生まれ。都内在住のフリーライター/エディター。
NINJA ANALYZE
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東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長・森喜朗元首相。愛すべきおバカキャラで有名な方ですが、2月20日に福岡市内で行われた講演でのソチオリンピック・フィギアスケート競技に関する発言が問題視されています。
まずは、その発言をまとめておきます。(部分だけを抜き出しているため、前後関係で多少ニュアンスが異なることをお断りしておきます)



●浅田真央、SPの演技に対し『見事にひっくり返っちゃいましたね。あの子、大事なときには必ず転ぶんですよね。なんでなんだろうなと』
“大事なときに必ず転ぶ”ですか。なんとなく、そんな印象があるっていうだけの、居酒屋談義レベルの話ですね。オリンピック関連の要職にある人が、こんな感想を上から目線で競技の最中にもっともらしく語るKYさに呆れます。それに、昨今転倒自体は大きな減点になるとは限りません。その証拠に羽生は2回も転倒して金ですから。ちょっと熱心なフィギア・ウォッチャーなら誰でも知ってますよね。
●フィギア団体について
『負けるとわかってる、団体戦に何も浅田さんを出して、恥かかせることなかったと思うんですよね』
“負けるとわかってる”は関係者として禁句でしょう。それを言うなら他にもたくさんありますよ、負けるとわかってて出てる競技。それに“恥をかかせる”という感覚はひじょうに問題かと。また、
『彼女が出て3回転半をすると、ひょっとすると3位になれるかもしれないという淡い気持ちでね。浅田さんを出したんですが。また見事にひっくり返っちゃいまして、結局、団体戦も惨敗を喫したという...』
まるで、自分が浅田の出場を決めたかのような言い方!
●そもそも母親が日本人で二重国籍だったが、コーチだったモロゾフ氏の勧めで日本国籍を選択したアイスダンスのリード姉弟。それを
『あのご兄弟は、アメリカに住んでおられるんだと思います確か。ハーフ。お母さんが日本人で、お父さんがアメリカ人なのかな。そのご兄弟がやっておられるから、まだオリンピックに出るだけの力量ではなかったんだということですが、日本にはいないもんですから、あの方を日本に帰化させて日本の選手団で出して、点数が全然とれなかった。』
“帰化させて”ですか。これもまるで、自分がそれを指示したかのような言い方!

森氏の失言、オリンピック関連に限っても、まだあります。

●ソチのプレスセンターで、外国人記者たちを前に自分が英語を喋れない理由として『英語は敵国語』発言、大顰蹙を買う。たしかにそんな時代に教育を受けた世代でしょうけど、喋れないこととはあまり関係ないし、今その会見の場で“敵国語”なる言葉を出す必要はないでしょう。
かつて、政府のIT戦略会議で『IT革命』を“いっとかくめい”と読んだ人ですから、敵国語云々以前の問題でしょう。

オリンピック組織委員会に女性が一人もいないことが問題視されてますが、無理もないと思います。
『子供をたくさん産んだ女性には、国がご苦労さんと言ってたくさん年金をあげる。子供を産まない女性は好きなことをして人生を謳歌しているのだから、年をとって税金で面倒をみてもらうのはおかしい』
これは過去の発言ですが、委員長がこんな考えを持った人ですからね。

森喜朗が組織委員長に抜擢されたのは、本命に断られたから。

政府は組織委員長に、キヤノンの御手洗冨士夫会長兼社長やトヨタ自動車の張富士夫名誉会長に就任を打診していましたが、固辞された経緯があります。
それで、元首相という肩書を持ちスポーツ界にも人脈のある、森氏に白羽の矢が立った、と。
そこまで、適任者がいないものでしょうか。任命責任も問いたいですね。

一連の報道はニュアンスが違うとの指摘あり。

ちゃんと全文を読むと、ちょっと違うよ、と指摘したのは、人気ブロガーでマーケティング・コンサルタントの永江一石氏。
永江一石氏のブログ
たしかに前後の発言を読むと、森氏は浅田真央を心配し応援してるのだろうというニュアンスは伝わってきますが、そんなに大きくは変わりませんね。勘違い発言や、偉そうな物言いなど、とうてい擁護できるものではありません。

ご本人も一連の報道に不満(そりゃ、そうでしょう)なようで、21日の晩、
『私の真意と全く違う。女子フィギュア団体戦で戦略を間違えたと指摘したかった』
と、共同通信の記者に答えています。
そうかもしれませんが、とにかく言い方が悪い。誤解(とも思いませんが)を受けて当然ですね。

このまま、オリンピック・パラリンピック組織委員長の座に居座るのであれば、今後も“おもしろ発言”で私たちを楽しませてくれることでしょう。
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