アルジェリアの天然ガス田のテロ事件。最悪の結果となってしまいました。
いったいどれほどの恐怖を感じつつ死んでいったのでしょう…。亡くなられた方々(日本人だけでなく)を思うと、胸が締め付けられます。
それでも、安倍首相の以下のコメントには大きな違和感を感じずにはいられません。
1月22日の自民党役員会で、
「企業戦士として世界で戦っていた方々がああいう形で命を落とすことは、痛恨の極みだ」
と語ったそうです。
「全ての責任はテロリストにある。世界の国々と連携してテロと戦っていく」
とも。
まず、『企業戦士』とは、久々に聞くことば。
敢えて、事件直後に“戦士”と形容する必要があるのでしょうか。おそらくは無意識に『戦士』などという言葉がクチを付いて出る…いや、意識的かも知れませんね。どちらにせよ、安倍晋三という人間の根源的な思想信条が見て取れます。
そして、『全ての責任はテロリストにある』…本当にそうでしょうか。
もちろん、テロは許しがたい行為ではあるが、彼ら(テロリスト)だって、好き好んでこんな事件を起こしてるわけではないでしょう。
背景に、欧米の覇権主義(敢えて、そう言います)があるのは明らかであり、そうした問題を認識し根本的な解消に踏み込まない限り、テロは永遠に無くならないと思います。
事件のあったイナメナス周辺はアフリカ大陸の中でも屈指の資源埋蔵地帯で、アルジェリア政府が事件の終結を急いだ背景には、そうした資源開発を停滞させてはならないという思惑もあったといいます。
イギリスや日本の政府は、人命最優先をアルジェリア政府に申し入れたと言いますが、ホンネもそうだったかは怪しいものです。
亡くなられた方々は、テロの犠牲になったというだけでなく、日本を含めた欧米の経済至上主義の犠牲になったという側面もあるような気がしてなりません。
アルジェリア国内のニュース映像
(日本のテレビでは絶対に見せないと思われる類の写真が含まれます。閲覧にはご注意ください)
今回、日揮の名を聞いて、まず思い出したのがこの放送です。
http://www.nhk.or.jp/professional/2008/0129/index.html
すごく感動したんですよ、偉い人がいるもんだな〜とね。
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