しっぷうどとうのにゅうすかいせつ? ・・・テレビ、新聞、雑誌等をネタに、独自の視点(?)で、考察します。
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コガネモチ
自己紹介
昭和30年代生まれ。都内在住のフリーライター/エディター。
NINJA ANALYZE
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東日本大震災以来、日本列島は地震の活動期に入ったのではないか?ということが言われ続けています。
特に2013年4月以降は、震度5以上の大きな地震が離れた地域で続けざまに起こっています。これらが首都圏での大地震に結びつくとは科学的に断定できないとのことですが、過去の例を見ても、その前兆である可能性は捨て切れません。
さて、震度5弱以上の地震は大きく報道されるので、自分の住まう地域で揺れが無くても関心を持つことと思います。しかし、遠距離で起きた震度2程度の地震は、ほとんどの方が気にも留めませんよね。実はそこが盲点で、日本国内で大きな地震が頻発していることを、多くの方が自覚していないのです。
昨今は、かなり認識が広まっていると思いますが、地震エネルギーの大きさの単位はマグニチュード(M)です。震度は、ある地点に於ける揺れの大きさなので、エネルギーの大きい地震であっても陸地から遠かったり震源が深ければ震度は小さく、結果的に大きなニュースになりません。
そこで、日本気象協会のデータを元に、図表化してみることにしました。
この図は、2013年4月以降22日までの3週間、マグニチュード4以上の地震がどこでどれだけあったかを示しています。


(クリックで拡大)

見ての通り、東日本の太平洋側に多く発生していることが分かりますね。これらは地域的にも広い意味で2011年3月の東日本大震災の余震だとの説もありますが、2年を経て増加傾向が見られます。シロート考えかも知れませんが、余震であるなら徐々に減少していくものではないのでしょうか。
逆に東海〜紀伊半島〜四国沖ではほとんど発生が見られません。この辺りも数年内の大地震が懸念されている海域ですが、空白となっているのがむしろ不気味にも感じられます。
また、被害が出るほどではないものの、有感地震が頻発している地域もあります。特に栃木県北部などは東日本大震災との関連は考えにくい内陸であるにも関わらず、この3カ月で66回と突出しているのが気になります。

不安を煽るようなことは言いたくないのですが、いずれ首都圏にも甚大な被害を及ぼす大震災が起こることは避けられないでしょう。事前に、被害を最小限に食い止めるための国や自治体の対策も急がれますが、個人ができることも多くあります。
家庭内ですぐにできる、最低限必要な対策を紹介しておきましょう。
●家族との連絡方法、集合場所を確認
学校や職場などから簡単に簡単に帰宅できない事態が想定されます。また、帰宅しても住居が被災しそこに居られない事態も考えれます。
どこに避難するのか家族間で確認し合い、避難所を視察しておきましょう。
また、地震直後は携帯電話での通話が集中するため制限されるようです。テキストメールを優先するという話もあります。非常時の安否確認サービスも色々ありますから、何を利用するのか家族で話し合っておきましょう。
●食糧、水を備蓄しておく
一週間分の食糧、飲料水、生活用水を備蓄しておきましょう。
ミネラルウォーターは常に2リットル×10本くらいを家庭内に在庫しておくように。米も常に10キロはストックしておくよう、早めに補充しておきましょう。インスタントラーメンは6カ月ですがパスタ(乾麺)は2年以上保存が利きます。カセットコンロ&ボンベ5本、これと水さえあれば加熱調理できます。
トイレと手洗い用には、空いた2リットル・ペットボトルに水道水を詰めたもの20本くらい用意しておければグッドです。満タンにしてしっかり栓をすれば数年は臭くなったりしません。
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今や時代の寵児という感じのフォトグラファー、レスリー・キー。
シンガポール出身ですが、東京を拠点に活動しています。松任谷由実、浜崎あゆみ、倖田來未、さらには宝塚、レディ・ガガ、ビヨンセなど押しも押されぬ大スターからご用命が掛かる超売れっ子です。
そんなレスリーが、2013年2月4日、猥褻文書頒布の容疑で逮捕されました(2日後、処分保留で釈放になりました)。六本木のギャラリーで男性モデルの局部などが写った写真集計7冊を客2人に1冊6000円で販売した容疑です。
無修正の局部露出写真なんてネットで見放題の昨今、猥褻文書頒布罪(刑法175条)にどんな意味があるのかってな疑問もありますが、一応、法律は法律なワケでその法としての妥当性・正当性云々以前に、日本で活動する以上は、日本のキマリなんだから守るべきものだとは思うんですよ。
この論議も結局行き着くところは、アートなら例外で許される?じゃあ、アートって何?…な堂々巡りなわけで、そういう観点でレスリー・キーの写真を見た場合、たしかにアートとしての説得力を感じる写真だとは思います。しかしその表現は強烈なエロスを伴うものであり、「人間の自然な姿を捉えたら結果的に局部も映っている」というレベルではありません。アートなら許されるというのであれば、◯本もアートとしての完成度が高ければ許されるという論理が成立するのでは?と、個人的には思ったりもします。
つまるところ、六本木のギャラリーに展示されてればアートで、歌舞伎町の路地裏で売られてたら猥褻文書って理解でよろしいんでしょうか。

読売新聞によれば、北朝鮮の祖国平和統一委員会のウェブサイト「我が民族同士」は、ユーチューブに、北朝鮮の核ミサイル攻撃で、米国本土が炎上する様子を連想させる動画を公開した、とのこと。
(以下、新聞記事から)
後半部分で、
「米国のどこかから黒い煙も見える」
との字幕に続き、写真家が宇宙船の中からカメラを向けると、爆発音と共に、ビル群が炎上している様子が映し出される。
「悪の巣窟が、自ら放った炎で燃えている」
との字幕も表示される。
(新聞記事、ここまで)
しかし、そのサイトに置かれた動画はユーチューブからのリンクではありません。
ユーチューブにも同じ映像がありましたが、それはドイツの方が転載されたもののようです。

なんと、ウィ・アー・ザ・ワールドのメロディに乗せて、アメリカ本土を総攻撃ですか。


北朝鮮の広報?サイトはこちら
AKB48峯岸みなみの丸刈り騒動、Youtubeの謝罪映像も削除されちゃったらしいし、話題としては終息しつつありますが、私なりに思うことを書き留めておこうと思います。

顛末は、2013年1月中旬、AKB48の主力メンバーの一人である峯岸みなみが、EXILEの弟分ユニットGENERATIONSのメンバー白濱亜嵐の部屋に外泊したのを1月31日発売の週刊文春が写真付きで報道、これを受けて峯岸みなみ本人が自らの意志で丸刈りにしてYoutube上でファンに謝罪したというものです。

いまどき、ハタチ前後の女の子が男の部屋に外泊したのがそんなに珍しい訳もなく、よく耳にする芸能スキャンダル以上に何が問題なのか理解できなかったのですが、AKB48には『恋愛禁止』という厳格なルールがあるそうで、それを破るとグループをクビになる場合もあり、それを避けるため先手を打って最大限の謝意を示そうとしたものらしいです。
その気持ちが上部組織に通じたのか、研究生への降格処分で済み解雇は免れました。
AKB48では、ちょっと前にも地方組織に左遷されたメンバーがいましたよね。一方、主力級以外では、この種のスキャンダルで実際に解雇されたメンバーもいたとのことで、結局のところ商品価値で処分が決められたと思わざるを得ません、すくなくとも私には。

AKB48に対し、現代を象徴する社会現象ということ以上に興味のない私でさえも、峯岸みなみの『丸刈り』にはブッタマゲました。現役の旬のアイドルがこんな無様な姿を晒していいものだろうか。無様だからこそ謝罪なんでしょうけど、痛々しいにもホドがあるというものです。そりゃ、ハタチの女の子が自慢の黒髪をバッサリ切り落とした心中を察すればその決意に心動かされますし同情もします。だけど、(敢えてクールに見るなら)一人の女の子である以前に超売れ筋商品なのだから、こんな姿をよくぞ晒したものだと思うのです。
本人はそこまで計算できる心理状態じゃなかっただろうけど、所属プロダクションとかが、いったいどう考えこうした映像の公開に至ったのか。公式チャンネルでのアップロードまで本人が勝手に行ったわけじゃないでしょう。

で、本題なんですが、私の最大の疑問は、そもそも峯岸みなみはいったい何を詫びているのか…。
正確に言うなら、所属事務所や秋元康(この映像公開に事前関与してないはずはないでしょう)は世間に対し、峯岸みなみに何を詫びさせようとしたのか、ということです。
オキテをやぶって白濱亜嵐の部屋に泊まったこと…ですか。違いますよね?
その行動がバレちゃったこと、迂闊にも週刊誌に写真まで撮られちゃったことを詫びてるんですよね。違うんですか?
ちょっと意地悪に聞こえるかも知れませんが、発覚して無ければ、こんな謝罪は行わなかったですよね?
ってことは、バレてしまったことが問題なわけで、男の部屋に泊まったこと自体を問題にしてるわけじゃないって解釈でいいんですよね?
おそらく、他のメンバーだって恋愛してる子はたくさんいると思うんですよ。お年頃ですからそれが自然というか普通というものです。みんな、バレないように上手くやってるってことだと思うんです。
ファンだって、アイドルが虚像であることぐらい理解してるでしょう。えっ?違うんですか?私のようなオジサンには理解できないファン心理、まあ、そういうものがあっても不思議ではありませんが、年頃の女の子にプライベートでも恋愛させないのがファン心理なんですか。それって随分残酷ですよね。そりゃ、恋愛してるところなんて見たくないのは分かります。あくまで、恋愛なんかしてない風を演じてほしいのも分かります。でも、それでも本心の部分では、実像と虚像の区別くらい付いてるんじゃないんですか?

AKB48は、たしか『実際に会えるアイドル』ってところがウリだったと思います。
それはそれで、戦略として興味深いし、実際こうして大成功してるわけですから、商売としては素晴らしいと思います。
だけど、明確に虚像と実像を線引しなかったツケが、今こうして顕著に成りつつあるんじゃないでしょうか。
今回の『峯岸みなみ事件』で、AKB48ブームも一気に下り坂になるような気がします。
だって、熱心なファンもいい加減気付くでしょう、この矛盾だらけのビジネスモデルの問題点に。

アメリカで開発が進められていた巨大飛行船(?)の試作機が2013年1月に公開されました。
ワールドワイドエアロス社(worldwide aeros)が、NASAとアメリカ国防総省の資金を得て開発を進めているもので、垂直離着陸が可能なため滑走路を必要とせず、戦地や被災地に大量の物資や大型貨物を運搬できると期待されています。
浮上にはヘリウムガスが使われるのですが、ヘリウムは希少資源であり昨今のその供給が滞ってるだけに、ちょっと心配ではあります。
構造材には炭素繊維やアルミニウムが使われているそうで、ガスを抜いても従来の飛行船のように萎む構造ではありません。
大災害に於ける活躍は期待できそうですが、軍事目的はどうなんでしょうね。こんなに大きな図体では、恰好の標的になってしまいそうです。

英語を読みこなせないので正確にはわからないのですが、通常の飛行船より高濃度に圧縮したヘリウムガスを使うことで、浮力を高めてるらしいです。
だけど、巨大飛行船で思い出すのはヒンデンブルク号の悲劇。(ヘリウムガスではありませんが)
昨今では、日本に於いて飛行船運行の事業化に失敗したことも記憶に新しく、その実用性に疑問符がつくプロジェクトな気がしてなりません。
でも、NASAや国防省が金を出してるってことは、その実現性および実用性に確信があるってことなんでしょうか。
Wikiによれば2010年にフルスケール旅客モデルの完成を目処…と書かれてますから、開発はかなり遅れてるようです。う〜ん...ますます、疑問符!!

2009年にプロモーションのために作成したと思われるコンピュータ・グラフィクス。
富裕層(中東某国の王族とか?)のプライベート需要も想定してるとのことで、空飛ぶパーティールームといった使途をアピールしています。でも、スケール比がちょっと大袈裟に見えます。


2012年9月に公開された、開発企業ワールドワイドエアロス社が作成した開発風景のイメージ映像。


2012年12月に公開されたイメージ映像。
これを見ると、なんだかんだ言っても結局は兵器であることを痛感します。


2013年1月に公開された試作機の映像。


2013年1月、試作機の公開をフォックスニュースが伝えています。


ワールドワイドエアロス社のサイト
http://www.aeroscraft.com/
エジプトは、ムバラク政権を崩壊させたデモ開始から、この1月25日で2年になるそうで。
しかし、2013年1月26日の東京新聞の記事によれば、祝賀ムードどころか、リベラル派は昨年誕生したモルシ(ムルシ)・イスラム政権に反発する大規模デモをカイロ各地で呼び掛けているといいます。
《参照した東京新聞記事はこちら》
「食べるのもやっとだが、まずはデモや言論の自由などの権利を守ることが大事だ」
「大統領選ではムバラク体制を完全に終わらせようとモルシ氏に投票したが、裏切られた。さらなる革命が必要だ」
そんな国民の声に「申し訳ないけど、こうなることはわかってたんじゃないの?」と言いたい気持ちです。
モルシ政権は、革命に賛同してた人たちが本来望んだ政権じゃありませんから、今日の情勢は誰もが予想したこと。そもそも民主化を求めて集まった人々がムバラクを追い出すことに固執する姿勢に対し、私はひじょうに疑問を感じました。
なにより、反ムバラクで、民主化勢力がイスラム原理主義勢力と(結果的に)共闘してしまったのが最大の間違い。
モルシ氏は、穏健派とはいうもののイスラム原理主義組織ムスリム同胞団の出身。そんな出自の人に民主化を期待できようはずがありません。
「敵の敵は味方」という構図的論理がいかに危険かをいつも思います。
さらに言うなら、革命を煽ったグーグル幹部のワエル・ゴニム氏や元IAEAのエルバラダイの責任を私は一番感じます。彼らは現状をどのように見ているのでしょうか。

ムバラクは莫大な不正蓄財やデモへの武力弾圧もありましたが、シリアやリビアの暴君に比べたらはるかに穏健であり、対話にも応じる姿勢を示していました。
近隣の中東・北アフリカ諸国と異なり天然資源に恵まれないエジプトという国を、まがりなりにも長期間安定的に運営しイスラム原理主義勢力の台頭も許さなかった点は評価できると思います。
民主化デモが盛り上がる中、ムバラクは相次いて譲歩案を提示してましたから、何が何でも追放するより譲歩を引き出す方が良い結果を生むだろうと感じていました。
ですので、いまのエジプト情勢には、案の定…という想いしかありませんね。そして、さらなる悪化を懸念して止みません。

このことは、民主党への嫌悪感から、自民党政権を復活させてしまった日本にも同じ構図が見て取れると思うのです。

アルジャジーラのニュース映像。



アルジェリアの天然ガス田のテロ事件。最悪の結果となってしまいました。
いったいどれほどの恐怖を感じつつ死んでいったのでしょう…。亡くなられた方々(日本人だけでなく)を思うと、胸が締め付けられます。
それでも、安倍首相の以下のコメントには大きな違和感を感じずにはいられません。

1月22日の自民党役員会で、
「企業戦士として世界で戦っていた方々がああいう形で命を落とすことは、痛恨の極みだ」
と語ったそうです。
「全ての責任はテロリストにある。世界の国々と連携してテロと戦っていく」
とも。

まず、『企業戦士』とは、久々に聞くことば。
敢えて、事件直後に“戦士”と形容する必要があるのでしょうか。おそらくは無意識に『戦士』などという言葉がクチを付いて出る…いや、意識的かも知れませんね。どちらにせよ、安倍晋三という人間の根源的な思想信条が見て取れます。

そして、『全ての責任はテロリストにある』…本当にそうでしょうか。
もちろん、テロは許しがたい行為ではあるが、彼ら(テロリスト)だって、好き好んでこんな事件を起こしてるわけではないでしょう。
背景に、欧米の覇権主義(敢えて、そう言います)があるのは明らかであり、そうした問題を認識し根本的な解消に踏み込まない限り、テロは永遠に無くならないと思います。

事件のあったイナメナス周辺はアフリカ大陸の中でも屈指の資源埋蔵地帯で、アルジェリア政府が事件の終結を急いだ背景には、そうした資源開発を停滞させてはならないという思惑もあったといいます。
イギリスや日本の政府は、人命最優先をアルジェリア政府に申し入れたと言いますが、ホンネもそうだったかは怪しいものです。
亡くなられた方々は、テロの犠牲になったというだけでなく、日本を含めた欧米の経済至上主義の犠牲になったという側面もあるような気がしてなりません。

アルジェリア国内のニュース映像
(日本のテレビでは絶対に見せないと思われる類の写真が含まれます。閲覧にはご注意ください)


今回、日揮の名を聞いて、まず思い出したのがこの放送です。
http://www.nhk.or.jp/professional/2008/0129/index.html
すごく感動したんですよ、偉い人がいるもんだな〜とね。

 首長選挙になると必ず出てくるのが、いわゆる泡沫候補ですね。
 都知事選だと、ドクター中松氏やマック赤坂氏などがすでにお馴染みかと思います。
 誰が考えたって当選の可能性なんてないのに、彼らはなぜ出てくるのか。お金だって掛かるのに。
 選挙に出るには、供託金というお金を用意し預けなればなりません。衆院選や都知事選の場合は300万円必要で、これは有効投票数の10%を獲得できないと没収されます。 

 それでは、都知事選に出馬したマック赤坂氏を例に、ちょっと考察してみましょう。
 今回は、スーパーマンに扮し最後はどっかに居なくなってしまうという政見放送も話題になりましたね。
 かなり変わった人…とお見受けしますが、京都大学農学部卒業後、伊藤忠商事に勤務という高スペックな方です。
 財団法人スマイルセラピー協会なるものを主宰されてるそうで、政見放送に於いても、そのスマイルセラピーのことを盛んに語っていました。
 ちなみに『モテモテ恋愛コース』は100分のカウンセリング3回で8万円!という料金です。
http://smilesmile.jpn.com/for-individual/02.html
 こうしてリンク先まで紹介してしまう私もバカですね。完全に彼の術中にハマってるわけですから。(^^ゞ

 …と、ここですでにお気づきの方も多いんじゃないでしょうか。
 政見放送は、経歴と合わせて6分の時間が与えられ、自由に何でも主張できるようです。しかも都知事選の場合はNHKで2回、民放で4回放映されます。
 これだけの時間を、ふつうにCM枠で購入したら一億円近いでしょうね。波及効果まで考えれば数億円かと。つまり、供託金300万円を没収されても、ものすごく安い買い物というわけです。

 さらにはこうして、ネットで話題にされ情報は拡散します。だから、話題になるよう、わざと変なカッコウして変なパフォーマンスを行うわけです。
 (マック赤坂氏が、そのような計算で都知事選に立候補したと断定する意図はありません)
 ちなみに結果は、当然のことながら供託金没収となりましたが、38,855票を獲得されました。

 供託金については、引き下げも検討されているようです。そうなったら、宣伝目的や、単に自分の主張を電波に乗せたいだけの泡沫候補がさらに増加することが懸念されます。


 自民一党で単独過半数どころか60%超え、自民+公明で三分の二という前与党の大勝利に終わった2012年総選挙。だけど、自分の周りを眺めても、ここまで自民党支持者が多い印象はありませんよね。
 それもそのはず、この自民党歴史的大勝利は小選挙区制がもたらしたマジックという様相が強いからです。
 ためしに、各党の得票数で単純に議席配分してみたのが上の図表です。自民党は過半数どころか179議席で40%にも届きません。自公合わせても42.5%で過半数に届かず。これが本当の民意だったのです。
 なぜ、こういうことになるのか。改めて考えてみましょう。
 小選挙区制の場合、ひとつの選挙区で当選者は一人だけです。つまり、仮に一位になった人が28%得票、二位25%、三位24%、四位21%…といった有力候補乱立で接戦になった場合、地域の有権者のたった28%の支持でも当選できる反面、多くの票が死に票となってしまうのです。(比例に重複立候補してる場合は惜敗率に反映されますから、厳密には死に票ではありませんが。)
 本来、小選挙区は二大政党を前提というか、意図的に二大政党制に持ち込むための選挙制度改革でした。それが今回は中小政党乱立という予定外の事態となったため、結果的に選挙結果が民意を反映しにくくなってしまったという側面があります。
 もう少し、表中の数字を検証してみましょう。
 公明党がひじょうに効率良く議席を獲得できたのは、自民との選挙協力が機能したことと支持母体の手堅さによるものと思われます。
 共産党がいちばん割りを食ってるように見えるのは、ダメモトで各選挙区に候補者を立てているといった事情も影響しています。(なので、実際この図表に示したような議席配分が相応しいというつもりはありません)
 ということで皆さん。こんなに民意と異なった結果を導き出してしまう選挙制度でほんとうに良いのでしょうか。たしかに前回は、この選挙制度が政権交代をもたらしたという功績もあるにはあります。しかし、無理やり構図だけ二大政党制を作ろうとしても、矛盾ばかりが目立ってしまい、三年間の民主党政権の失敗も案外その辺に理由があるように思えてならないのです。

追記:
 下記コメント欄で、「この図表こそが『数字のマジック』では」という趣旨の指摘を頂きました。たしかに説明不足でした。図表の見出しも最後は『?』くらいにしておくべきだったと反省しています。
 この図表に示した議席数が民意を正確に反映したものであると断定する意図はありません。あくまで、「計算方法次第ではこのようにもなる」という一例です。
 上記文中で、共産党の数値は高めに出てるということを書いたつもりでしたがわかりにくかったですね。
 比例も、『大地』は北海道ブロックだけですから単純比較はできません。
 ただ、それでも実際の選挙結果よりはこの図表に示した議席数の方がまだ民意に近いのではないか、という想いは変わりません。反論もあるようですが、それについては考え方の違いということでご容赦ください。
 
未曾有の大災害に見舞われ、国民の政治への関心も高まり、これほど盛り上がる選挙は久々だろう….そんな思いとは裏腹に、前回の衆院選を10ポイントも下回る59.31%という、低投票率でした。これは戦後最低だそうで、期日前投票制度で投票しやすくなった点を差し引けば、空前の低投票率と言えるのではないでしょうか。
ただ、この低投票率に対しては実感と大きくかけ離れていると、疑問を持つ声も大く聞かれます。
実際、東京渋谷区の某投票所では、昼前から暗くなるまで終始数百人の行列ができ、投票まで30分を要す大賑わいでした。この十年、この投票所に外まで行列ができたことはなく、都知事選と同日だったことを差し引いても、むしろ空前の高投票率を予感させる光景でした。とても不思議です。

低かった原因については、色々言われてますが、読売新聞は、以下のような見方を紹介してます。
○公示直前まで複数の政党が乱立し、争点が見えにくかった。
○師走選挙+(地域によっては)降雪などが影響し、投票所に向かう足が遠のいた。

…まあ、寒いと外に出たくないですよね。ただ、政党乱立はどうでしょうか。自民、民主、公明、共産、社民といったお馴染みの政党は存在してるわけですからね、それが低投票率の原因とは考えにくいです。
また、産経新聞は、総務省幹部の
○話題性の高かった前回、前々回の反動ではないか。忙しい年末だったのも一因。
との見解を紹介しています。
…たしかに前回は、歴史的な政権交代なるか!という分かりやすい話題性がありました。それに比べると、早い時期からマスコミの世論調査で自民圧勝予想が伝えられ、「行っても無駄」的な空気が広まったのかも知れません。
東京新聞は、独自にそんな分析をしてるようなので紹介しておきます。
○「民主に失望したが、自民への期待も回復していない」という思いが国民の間に広がっていた。メディアの情勢調査で自民党の優位が報じられたため「投票してもしなくても情勢は変わらない」と投票を見合わせる有権者も増えたもようだ。
…この分析がどのような根拠に基いているのか不明ですが、「そうかも知れない」と思わせるものはありますね。
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